19 付与と繰り越しの方法は、会社が決めていい(その3)
前回の「付与」と「繰り越し」計算式は次のとおりでした。
①付与・・・6か月→10日
②消化・・・10日-2日=8日
③付与・・・1年6か月→8日+11日=19日
④消化・・・19日-9日=10日
⑤付与・・・2年6か月→10日+12日=22日
(切捨てなし)
単純な足し算と引き算なので
簡単のように見えますね。
ところが、
裏側ではちょっと複雑な計算をしています。
①②③はこの計算式のとおりです。
④の計算式は、前年度繰越分と今年度付与分に分けると次のようになります。
(8日+11日)-(8日+1日)=10日
これを組み替えるとこうなります。
(8日-8日)+(11日-1日)=10日
つまり、まず前年度繰越分の8日から消化して、ゼロになったので今年度付与分を1日消化して、結果10日残ったということです。
⑤では2年前の分は切り捨てますが、最初に付与された10日は初年度に2日、次年度に8日消化して使い切りましたので、結果として切り捨てはなくなりました。
⑤の(切り捨てなし)とは、そういう意味です。
(つづく)
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