年金積み立て不足 負債に計上

 ・・・14年3月期から 上場企業に新会計基準・・・

  

年金の積み立て不足を貸借対照表(バランスシート)に全額反映させる上場企業の新しい会計基準が、2014年3月期の連結決算から適用される見通しとなりました。
 

多額の積み立て不足を抱える企業の中には自己資本比率が低下するところもあり、新基準を機に、運用や給付の見直しなど年金財政の健全化に動く企業も出てきそうです。

現在の会計基準では年金の積み立て不足は10年程度の期間で毎年分割して費用に計上し、総額は決算書外の注記による開示にとどめています。
  

これに対し、新基準では従来と同様の毎年の費用処理に加え積み立て不足を全額負債に即時に計上、一方で自己資本を減額し、貸借対照表に反映させます。
 

自己資本の2割を超える積み立て不足を抱える企業にとっては影響が大きく、積み立て不足の圧縮などが課題になります。


新基準の適用は連結決算のみで、企業から「配当など利益配分への影響が大きい」と反発が強かった単独決算についての適用は見送ります。

  

  
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