企業年金の積立不足 特別措置を継続

 

・・・穴埋め猶予1年延長・・・

 

 

 厚生労働省は運用悪化で積み立て不足に陥った企業年金に対し、穴埋めを猶予する特別措置を継続する方針です。

 

 

現在も穴埋めを猶予していますが、これを1年間延長し、2012年度まで継続し、急激な円高や株式市場の低迷で財政が悪化している基金が増えていることに対応するものです。

 

 

 対象となるのは、将来の受取額をあらかじめ決めて運用する確定給付企業年金と厚生年金基金です。

 

 

厚生年金基金は中小企業の加入が多く、確定給付年金は中小から大企業まで幅広く加入していますが、これらの基金は、企業が拠出した掛け金を積み立てて運用し、退職後に従業員に約束した額を給付しています。

 

 

 厚労省は将来の給付に影響が出ないように、積立金が一定の水準を下回ると、基金側に掛け金を引き上げて、穴埋めを求めるルールを設けています。

 

 

ただ、08年の世界金融危機を受けて、穴埋めを猶予する特別措置を実施しており、特別措置は今年度で終了する予定でした。

 

 

最近の欧州債務問題の広がりで、運用成績が低迷している基金が増えているために継続する方針に転換しました。

 




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