専業主婦年金 問題 今後は?
専業主婦年金 問題 今後は?
・・・「3号救済」4月中に案 高齢者の減額焦点・・・
厚生労働省は5日、厚労相の諮問機関、社会保障審議会で、専業主婦らの年金切り替え漏れに対する救済策の検討を始めました。
4月中に案を作り、3年間の時限立法として通常国会に提出する方針です。
政府が先月まとめた「切り替え漏れ期間は年金額に反映させない」とする原則を、現役世代だけでなく受給者にも適用して高齢者の年金削減に踏み切るか否かが焦点です。
しかし、同省内では高齢者の年金削減は「難しい」との見方が大勢です。
切り替え漏れ問題は、勤め人の夫から扶養を受ける妻ら「第3号被保険者」が、夫の退職などで「第1号被保険者」に変わった際、市町村に届け出なかったために起きました。
本来は「1号」として保険料を納める必要があったのに、記録上は負担なしに年金が確保される「3号」のままの人が最大で100万人超いるといいます。
切り替え漏れ期間は「未納」とみなされ、受給権を得るのに必要な年金加入期間(25年)にも算入されません。
このため、政府は3月8日に
(1)切り替え漏れ期間も加入期間と数えて受給権は確保する一方、その期間に相当する分の年金はゼロとする
(2)過去にさかのぼって保険料を払える現行期限(2年)を超えて後払いを認める
との素案を示しました。
問題は、切り替え漏れに気づかないまま、既に受給を始めた高齢者にも適用するかどうかの扱いです。
「未納期間は年金ゼロ」という方針を、年金受給者にも適用するなら公平性は高まります。
しかし、過去に受け取った年金の返還や、将来の年金の減額が必要となります。
5日の特別部会では、委員から「医療保険はみんな切り替える。本人の責任が非常に大きいのでは」「知らなかったのか、知っていて切り替えなかったのかが大きなポイントだ」と、公平性を重視すべきだとの意見が相次ぎました。
しかし一方で、「現役世代と年金受給者では事情が異なる。あまり公平・不公平を重視する必要はないのではないか」といった指摘もあったようです。
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