従業員の心の病 兆候を察知 
 
・・・心理的ストレスの変化を時系列で把握・・・
 
 
ホー ムページ制作とシステム開発を手掛けるサーフボード(福井市)は従業員が日々の気分や体調を簡単な操作で入力するだけで、心理的ストレスの変化を時系列で把握できるクラウドサービスを始めました。
 
 
経営者が従業員のうつなど心の病の兆候を早期にとらえることで発症を未然に防ぎ、人件費の増大につながる休退職を減らすのが狙いで、主に中小企業を対象に社会保険労務士やカウンセラーを通じても売り込むとしています。
 
 
サービスの名称は「こころの天気図」、業員は毎朝パソコンやスマートフォンのブラウザーで専用ページを開き、その日の体調と気分、睡眠量、食欲の4つの質問を5段階で入力、作業は20~30秒で完了します。
 
 
うつの症状を診断する場合、通常は簡易抑うつ症状尺度(QIDS―J)と呼ぶ16項目からなるテストを受けますが、サーフボードでは日々、長期間継続できるように、県内大学の心理学科の教授陣や産業カウンセラーのアドバイスを受けて、質問を4つに絞っています。
 
 
回答結果は合算され点数で表示され、データはアイコンで示したり、折れ線グラフで表示したりして気分の変化を視覚的にとらえられます。
 
 
こころの天気図では個別の従業員のデータは本人以外はサーフボードと契約した外部の社労士やカウンセラーしか閲覧できません。
 
 
経営者が組織全体のストレスを把握することを目指しているため、ストレスの変化を部署単位で観察することで、個別の従業員が心の病を発症する前に変化を察知することができます。
 
 
部署別に従業員全員のデータを合算し、心の状態を「ほぼ正常」「注意」「警戒」の3段階に分け、グラフ化することも可能にし、性別や年齢別の報告書も作成できるようにています。
 
 
従業員は「健常者」であるとの前提で質問をするため、心の病の兆候が疑われた場合に「医師にかかるきっかけを見つける仕組みで、医療行為ではない」と、サーフボードでは説明しています。
 
 
 
 
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