健保組合 11年度 9割が赤字の見込み
健保組合 11年度 9割が赤字の見込み
・・・8割が積立金取り崩し 08~10年度・・・
大企業の従業員らが加入する健康保険組合の約8割が2008~10年度に積立金の取り崩しを実施したことが大和総研の調査で分かりました。
積立金取り崩しでは赤字を補えず、企業と従業員が負担する保険料率を引き上げた健保組合も全体の3割以上にのぼったとのことです。
高齢者医療制度への資金拠出の増加などで、財政が急速に悪化したとみている健保組合が目立ちます。
大和総研が3月までに健保組合にアンケート調査を実施し、270組合から回答を得ましたが、それによると、全体の80%にあたる215組合が08~10年度の3年間に、少なくとも一度は積立金の取り崩しを実施していました。
同時期に一度でも保険料率を引き上げた健保組合は32%にのぼっています。
財政の悪化に直面した健保組合はまず積立金を取り崩しますが、それでも赤字を補えずに保険料率の引き上げで収入を増やそうとする健保組合が多いことを裏付けています。
医療費を抑える対策では53%の健保組合がレセプト(診療報酬明細書)の審査強化を実施しています。
健保組合は4月1日時点で全国で1447組合ありますが、地方自治体が75歳以上を対象に運営する高齢者医療制度への拠出金の総額が前年度比1割増えるなど支出が膨らんでおり、健康保険組合連合会がまとめた11年度の予算では、9割の健保組合が赤字を見込んでいます。
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Category: ブログ
Posted by: tateishisr