年金財源 穴埋め保証なし
年金財源 穴埋め保証なし
・・・補正予算 基礎年金の国庫負担割合(50%)を転用・・・
11年度第1次補正予算案が2日に成立する見通しとなり、主要財源として、基礎年金の国庫負担割合(50%)を維持するための2.5兆円を転用する方針が固まりました。
政府は12年度以降に増税し、年金財政にあく穴を埋める意向ですが、転用分が確実に返済される保証はありません。
返済されるまで、年金給付に足りない分は年金積立金を取り崩して賄うとさられています。
政府は震災前、基礎年金の国庫負担維持に必要な2.5兆円について
(1)11年度は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の利益剰余金など「埋蔵金」を使う
(2)12年度以降は税制の抜本改革による増税分を充てる
との方針でした。
しかし、震災後は
(1)を復旧費に回し、(2)の方針を11年度に「1年前倒し」
することで決着しました。
元々、(2)の「12年度以降分を増税で賄う」方針は、11年度末までに消費税増税を法律で決め、その後に実施するとの順序を大前提としていました。
厚生労働省の運用計画は、平均運用利回り(名目)を4.1%に設定し、「甘い」との批判を浴びているなかで、運用益が想定を大きく下回れば保険料の値上げや給付減に直結する可能性があると思われます。
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