石綿 中皮腫で死亡 退職者の遺族勝訴

 

・・・被告 日本通運とニチアス(旧日本アスベスト)・・・

 

 

 日本通運社員としてニチアス(旧日本アスベスト)の工場でアスベスト(石綿)の運搬業務に従事し、退職後に中皮腫で死亡した奈良市の吉崎忠司さん(当時67歳)の遺族が、安全配慮を怠ったとして、両社を相手取り慰謝料など4678万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁でありました。

 

 

裁判長は「飛散防止措置や安全教育を怠った」として両社に計2620万円の支払いを命じました。

 

 

 判決によると、吉崎さんは69年から2年2カ月間、ニチアス王寺工場(奈良県)の倉庫に常駐して石綿の荷受けなどに立ち会い、石綿粉じんを吸いました。

 

 

両社はじん肺法などに反し、飛散抑制や防じんマスクの支給をしていませんでした。

 

 

吉崎さんは退職後の02年に中皮腫と診断され、05年に死亡しました。

 

 

 日通は、現職社員の労災死亡には約3000万円の慶弔見舞金を支払っています。

 

 

労災の中皮腫と診断された吉崎さんは、労災補償はされましたが、退職していることを理由に日通が慶弔見舞金の支給を拒否したため、遺族が提訴していました。

 

 

裁判長は、ニチアスについても、吉崎さんとは「雇用関係に準じる関係」と認定しました。

 

 

 

 

ブログランキングに参加しています。
よろしければ 「クリックしてください」 ⇒ ⇒ ⇒ にほんブログ村 経営ブログ 人事・総務へ

にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気ブログランキングへ