石綿訴訟 下請け遺族に解決金

 

・・・損害賠償訴訟 横浜地裁横須賀支部・・・

 

 

横須賀市の住友重機械工業の造船所で勤務中にアスベスト(石綿)を吸い込み、中皮腫やじん肺を患って死亡したとして、下請け会社の元従業員5人の遺族が住友重機を相手取り総額約2億3500万円の損害賠償を求めた訴訟は29日、横浜地裁横須賀支部で和解が成立したことが分かりました。

 

 

住友重機が遺族に解決金を支払う内容で、金額は公表していません。

 

 

 原告側によると、和解条項には住友重機が原告側への弔意を表明し、解決金を支払うほか、アスベスト被害の再発防止に努める姿勢が明記されました。

 

 

原告側が求めた下請け労働者の救済制度創設は盛り込まれませんでした。

 

 

 住友重機に対して元正社員がアスベスト被害の補償を求めた訴訟は第1次が和解、第2次が原告勝訴となり、元正社員には社内の補償制度が適用されることになりました。

 

 

しかし、下請けの遺族とは補償交渉が決裂し、5人の遺族が2008年7月に第3次訴訟として提訴していました。

 

 

 和解成立後、原告団長の米山よしえさん(58)は「補償を申し入れた当時は下請けだからと相手にもしてくれなかった。和解は下請けの被害者にとって一歩前進と思っている」と裁判の意義を振り返えりました。

 

 

 

 

 

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