内部留保額28兆8千億円超
投稿日:2009年01月26日月曜日 12時00分00秒
投稿者:たわだ社会保険労務士事務所 カテゴリー: General
【内部留保とは】
簡単に説明すると、大企業が「資本余剰金」や
「利益余剰金、「退職給与引当金」などの名目で
隠して溜め込んでいる利益の事を言います。
すなわち、運用実態とは駆け離れた「隠し利益」
のことになります。
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大企業が溜め込んだ「内部留保」が過去最高水準の
28兆円にも上っていることが明らかになりました。
(前年度比2兆2,946億円増)
といっても、この数字は「大阪の大企業」のみの数字と
なっていますので、日本全体で見た場合、どうなるのか?
考えるだけでも恐くなります。
このような調査は 【有価証券報告書】に基づいてされた
ものです。
対象となったのは、大阪に本社を持つ、資本金100億円
以上の大企業(127社)となっています。
従業員数(正社員のみで計算)45万593人(前年比
5,813人減)でありますので、従業員1人あたりの内部
留保額は【6,405万円】となります。
しかし、その一方で、経常利益は3兆9,459億円と、
4兆円規模を維持しています。
仮に、今回調査した127社の正社員全員の賃上げを
1万円ずつしたとしたら、内部留保額の【僅か0.28%】
取り崩すだけで可能な額となっています。
また、大阪のパート労働者などの非正規社員120万人
の時給を100円ずつ引き上げるとしたら、1年間で1,728億円
が必要なんです。
これは、内部留保額の【僅か0.63%】を取り崩せば可能な額
となっています。
上記のことを整理してみますと・・・
正社員に1万円ずつの賃上げで、476億円の経済波及効果が
あり、約3,500人の新たな雇用が可能となります。
また、パート従業員達に100円ずつの時給アップをすれば
1,770億円の経済波及効果があると分析されています。
【引用:民主新報】
*「赤字計上」や「経常利益の赤字」とかって、
何だかんだ言ってますが、今までずっと、
黒字を計上していたんだから、全体で見たときに
企業の存続に影響は及ぼさないと思いますが。。。
企業が、あるいは、役員達が「私腹」を肥やすことを
前提に考えているならば別の話ですが、
心ある企業なら、こういう今だからこそ
内部留保を崩して従業員の為に使っていただきたい
と思いますね・・・
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