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【女性労働白書:25~34歳の働く既婚女性増加、非正規雇用者減少】

厚生労働省は、9日公表した「2009年版働く女性の実情(女性労働白書)」において、女性の労働力人口(就業者と完全失業者の合計)は過去最多の2771万人になったと発表しました。


そのなかで特徴的なのが20代後半から30代前半の既婚女性のうち、働いている人の割合(労働力率)です。

09年時点で約53%と、10年前から約9ポイント上昇しました。

反対に、同年代の未婚女性の上昇率は1ポイント未満でした。


詳しく見てみると、25~29歳の既婚女性の労働力率は53.3%、30~34歳は53.2%でした。

それぞれ10年前に比べて9.4ポイント、9.0ポイント上昇しました。

年代別の労働力率を結んだ「M字カーブ」も改善しています。


08年秋以降の景気後退を受け、09年の雇用者数は男女とも前年に比べて減った。

ただ全体の雇用者数に占める女性の割合は42.3%と08年から0.4ポイント上昇し、過去最高でした。

厚労省は「福祉や医療分野で正社員としての女性の進出が増えている。夫の給与が減っていることも一因ではないか」と分析しています。


もう一点の特徴が、非正規雇用労働者は比較可能な03年以降で初めて減少した点です。

正社員は1046万人(同6万人増)、非正規は1196万人(同6万人減)となりました。

正社員が増えた要因は、介護など医療、福祉分野で正社員雇用が増加したことが大きいと見られています。


厚労省雇用均等政策課は「正社員の増加は介護などの分野に限定される。非正規が50%を超える女性の働き方に転換があったとまでは言えない」と分析しています。


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