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新型インフルエンザ、8月3-9日の集団発生は554件
8月12日21時44分配信 医療介護CBニュース


8月3日から9日までの間に、新型インフルエンザの集団感染が554件発生したことが、厚生労働省のまとめで分かった。

これで累計の発生数は1066件となった。

この間に報告された確定患者は385人、「見なし患者」は1066人で、累計ではそれぞれ611人、1657人。

「クラスターサーベイランス」に切り替えた7月24日以降の「見なし患者」を含む患者数は、2268人となった。

この間に、「見なし患者」を含む感染者は1451人増えた。

厚労省健康局結核感染症課の江浪武志課長補佐は12日の記者会見で、「感染症法12条に基づく届け出が少し遅れているところもあり、この数字だけでは患者数がどう推移しているか、判断しづらい」としながらも、「約5000か所の定点医療機関でのインフルエンザ様症状のサーベイランスの報告数が、増加傾向にある都道府県もある」と指摘。

「クラスターサーベイランスで把握した患者数を見ても、一日当たり100-200人の報告を受けている」として、「今回の新型インフルエンザの発生状況は、収まっていない」との認識を示した。


同日の会見で、集中治療室で治療を受ける茨城県の4歳男児について、江浪課長補佐は「特に容体に変化はない」とした上で、「臨床的に重症と判断されたのは初めて」と述べた。

新型インフルエンザ患者が集中治療室に入ったのは初めてで、人工呼吸器の装着は2例目。
急性脳炎患者としても届け出があったのは5例目になる。


江浪課長補佐は、「国立感染症研究所の専門家には、急性脳炎の病気そのものを重症例として考えるべきとする人がいた」として、「この方が(過去の4例)より重症かという判断は、行政的には難しい」としたが、感染症情報管理室の中嶋建介室長は、「行政的な判断よりも、担当の主治医の判断が重要」と指摘した。


江浪課長補佐によると、男児には重症化につながるような基礎疾患はないが、発熱によるけいれんの既往があった。


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