札幌高等養護学校の卒業生の進路は・・・定員が40名位で昨年は就職希望者が17人しかいなかったらしい。残りの卒業生はどこに行ったのか調べててみました。平成12年から平成23年までの12年間 卒業生の6割以上が通所・作業所に行っています。これは就職とはみとめられません。北海道では通所・作業所での工賃(賃金とは呼ばない)を平成26年度までに30610円 作業時間を85時間として時間当たり360円に引き上げようと『北海道障がい者就労支援推進委員会』を作り会議を重ねています。
30610円の根拠を会議の中で(平成24年第2回推進会議 議事録P14~)事務局が言っておりますが『一つの考え方として、最低生活費というのを設定しまして、生活保護法に基づく最低生活費約10万円になります。障害年金2級の方を考えますと、月額約6万6千円ですので、10万円と6万6千円の差額、3万円強の工賃が得られれば、最低生活費に達するではないかという考え方も背景にございます。』これに対して竹田委員が『すいません、ちょっと私よくわからないのですが、先ほど最低の生活費ということで10万円を根拠にして、10万円と同じ額で生活保護費があると思うのですが、障がい者が生活保護を受けたらという前提で考えていらっしゃると思いますが、障害加算もあるかと思いますが、そういうことを加味された金額かどうかを教えていただきたい。』と疑問を投げかけています。
障がい者雇用が進まないから、高等養護学校を卒業した若者は月給に換算して3万円にも満たない通所・作業所に働きに行かざるを得ないという見方もできます。さらにそこでは労働者として扱われていないので、労災保険も適用になっておりません。
興味のあるかたは
北海道障がい者就労支援推進委員会 H24年9月3日更新
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/shf/shougaishashuurousuishiniinkai.htm
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上野 範幸

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