住宅手当と通勤手当は、セットで考えよう
お客様からの質問なのか、グチなのか。
「桑野さん、なかなか近所の人が、応募してくれませんわ。何か、良い方法有りますか?」
なるほど。
でも、ココの会社は、典型的な、古くからの中小企業です。
通勤手当、住宅手当ともに、上限は、3万円!
大企業なら、
通勤手当は、所得税非課税限度の10万かも知れませんし、住宅手当も5万6万では。
社宅なんてモノ、有るわけもありません。
そして、賃金台帳をじっと見てみると。。。
なるほど、です。
住宅手当は、ほとんどの従業員さんが上限。
通勤手当も、結構皆さん、2万円台なんです。
てことは、大阪市営地下鉄以外に、1万円以上通勤定期券代がかかっています。
提案したのは、次のとおりです。
1.通勤手当は、月4100円までにしましょう。
2.住宅手当は、支給率を見直して、4万円の上限にしましょう。
不利益変更等の問題があるので、すぐに行動には移せませんが、作戦としては悪くないと思います。
社長も、「なんじゃ、こりゃ」と思ったかも知れませんが、説明すると、お分かり頂けました。
多くの従業員さんや、少しの税理士さんは「通勤手当は非課税、だから人件費じゃない」と思っている方がいらっしゃるようですが、「通勤手当も、会社から出ていくお金」です。
住宅手当と通勤手当は、トータルで考えると、良いと思います。
ワークライフバランスにも使える考え方です。
「社長の考えを、従業員さんに伝える手当」です。
大阪社労士事務所