スタッフKです。

連日真夏日が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか?

エアコンの効いたオフィスでの仕事のため、
外の暑さを忘れてしまいそうになる時もありますが、
窓から差し込む日光はまさに「夏」そのものですね!

くれぐれも、熱中症にはお気をつけてください。


さて、労働安全衛生法が改正されることをご存知でしょうか?
まだ、改正案の状態なのですが、
おおまかに以下の6つの条項が改正されるそうです。


1.化学物質管理のあり方の見直し
2.ストレスチェック制度の創設
3.受動喫煙防止対策の推進
4.重大な労働災害を繰り返す企業への対応
5.外国に立地する検査機関等への対応
6.規制・届出の見直し等

6の届出以外は、全て規制を厳しくする形になっております。


特に注目すべきは「ストレスチェック制度の創設」と
「重大な労働災害を繰り返す企業への対応」ではないかと私は考えます。


昨今「ブラック企業」という言葉が一般化し、
劣悪な労働条件や労働環境が問題視されています。


就職活動をする学生などは就職説明会を受ける前から
「企業名+ブラック」などとネットで検索し、
考えている企業が「ブラック企業」なのかを確かめることも少なくないそうです。

精神疾患での労災認定数も過去最高を記録し、
国もいよいよ本腰を入れて、労働環境の改善の指導をしていくようです。


「ストレスチェック制度の創設」とは、
労働者の心理的な負担の程度を把握するため、
医師・保健師等による検査(ストレスチェック)を
従業員50人以上の事業所に義務づけるものです。
50人未満の事業所は当分の間は努力義務とされています。


ストレスチェックを実施した場合には、
検査結果を労働者に通知し、本人の希望に応じて医師による面接指導を実施。
その面接の結果をふまえて、必要な場合には、作業の転換・労働時間の短縮等、
適切な就業上の措置を講じなければならないとのことです。


労働者本人が気づかないうちにストレスを抱え込み、
気づいたときには既に発病していた。。
そんなことにならないために、
知らず知らずのうちに溜まっているストレスを把握し、
それを改善できるならば、
労働者もストレスフリーの環境で仕事ができ、
会社側としてもパフォーマンス高い労働力を確保でき、
正に「ウィン‐ウィン」ではないでしょうか?

 

「重大な労働災害を繰り返す企業への対応」とは、
安全衛生法に違反し、一定期間内に同様の重大な労働災害を
複数の事業場で繰返し発生させた企業に対し、
改善計画の作成等を指示できる仕組みです。
また、計画の作成指示や変更指示に従わない場合や、
計画を立てたとしてもそれを実施しない場合は、勧告を行い、
その勧告に従わない場合は企業名を公表するというものです。


↓安全衛生法の改正の詳細はこちら
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000050905.pdf


労働災害をゼロにすることは不可能かもしれませんが、
限りなくゼロに近い形にすることはできるかもしれません。
この改正が、そんな未来に近づくための第一歩になったらいいですね。


オフィス石野のHPはコチラ ⇒ http://www.of-i.jp/