こんにちは。オフィス石野いしのです。
久しぶりにブログ登場ですが、
その間にすっかり夏から秋へ季節が変わりました。

ちょうど先々週は長野、先週は山梨へ行く機会がありましたが、
あちらはチラホラ紅葉も始まっていましたね。
本当に・・・秋です♪

ところで秋になると変わるもの。
そのうちの一つに「最低賃金」があります。

最低賃金自体は、各都道府県別に決められており、
今年も各地で順次、改定の時期を迎えています。

★全国各地の最低賃金はこちらから ⇒ 

http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-02.htm

ちなみに愛知県内の全労働者に適用される最低賃金は、「750円」となりました。

しかし、私としては、
「ついに愛知県も750円に突入しちゃったんだなぁ~・・」と思わず感慨。

というのもお客様と残業対策などをする場合、
「残業手当をきちんと払うことを前提にして、給与設定して下さいね。」
「基本給や諸手当を下げてでも、時間単価を下げておくことも大事ですよ!」
などとアドバイスさせて頂くこともあります。

じゃあ、いったいどこまで下げておけばいいのか・・と
考える際の目安の一つとして、「当然、最賃は割ってはいけない。」があり、
「最賃ギリギリだと、改定後にうっかり割れのリスクがある」ので、
だいたいの相場観として「750円以上なら、十分安全ライン♪」と
位置づけていたんですよね~。

でも、その750円が「最賃ギリギリ」になってしまいました。。。。

だって、私が事務所を開業した平成13年頃は、愛知の最低賃金はまだ681円。
(今、見ると恐ろしく低いですね・・・)

ちなみに愛知で700円を超えたのはようやく平成19年になってからのことです。

★ご興味のある方は、「過去の愛知県最低賃金」をどうぞ
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/chingin_kanairoudou/toukei/saitei_chingin/saitin04.html

しかし、「最低賃金1000円以上!(by民主党)」のスローガンのもと
最近はラジカルに最低賃金が上がる年もあり、
とうとう安全ラインは、ちっとも安全ではなくなりました・・・。

ただ、事業主さんとお話する時には、
「最低賃金、上がるとツライわぁー!」
ですが、働いて得る賃金の最低ラインが低いまま放置されているのも考えもの。

ここ数年、日常業務の中で
「傷病手当金」や「失業給付」や「休業の助成金」など
働かなくても得られる公的補助のお話をする機会が
昔よりも増えたなぁ・・と感じています。

「働かなくても食えるニッポン」は素晴らしいのですが、
これを安心と感じるべきなのか、不安と感じるべきなのか??
正直、とまどうこともあります。

「しっかり働くニッポン」でないと
当たり前ですが、これらの財源を賄えません。

困ったときは、緊急避難の公的補助をしっかり使い、
早期に「しっかり働く」状態に戻すことが何より大事だと思います。

そのためにも、やはり働いて得るお金の引き上げは、
ウエルカム!とすべきなのでしょうね・・・。(複雑ですが。)

注)
この記事での最低賃金額は、その地域で働く【全労働者に適用される最低賃金】です。
これとは別に【その地域の特定の産業で働く労働者に適用される産業別最低賃金】
というものもありますので、製造業や小売業はそちらもご確認下さい。
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/chingin_kanairoudou/toukei/saitei_chingin/saitin01.html

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