特に強調したいのは、
同業者の腹黒ぶりだ。

彼らの関心事は
自分の顧問料の確保だ。
人の立場など考えてはおらぬ。

人の不幸は蜜の味の
典型例だ。
もちろん、行政にもそういうやつは多い。

何のことを言っているか
解らないかもしれないが、
例の労働争議だ。

法令で何もかも片付け
それで、私が首になろうと関係ないと。
そういう輩が多い。

社長というものは元来身勝手な人が多い。
いい人もいるにはいるが、
少ないものだ。

何もかも、人とのせいにするなんて
考えもしないだろう。

確かに法令で判断するしかないが、
それをされたら困るケースもあるということだ。

私は、最悪、わずかばかりの顧問料は
放棄してもかまわないが、
誰がわがままな社長のお守りができょう。

さっさと関係ないからやめますですむ
問題ではないと言うこと。

怖い社長には、怖いことが平気な物しか勤まらぬ。

ヤクザにはヤクザ専用の刑事がいるのと
同じことだ。

そういう関係の人間でなければ
恐ろしくて逃げ出すしかなくなるものだ。

もちろん法令違反など守らせるには
まともな方法では無理。

人の不幸を法令をたてにせせら笑う、
そのような理不尽な事がまかり通ること
自体が私は腹が立つのだ。

会社の経営とは、それは厳しくて恐ろしいこともある。

机の上だけで、法令だけで何とかなる世界ではない。

さいわい従業員が納得したので事なきを得たが、
ケツをまくることも必要。
それが労務士の仕事。

決して奇麗事ではすまない。

まったく、この算定基礎届で忙しい時期に
強引に岡山に呼びつけ
大変な災難だった。

指導が悪いかもしないか゛
素直に聞くような相手ではない。
たまには痛い目にあってもらわないと
解るまい。

それくらい肝が据わったところも必要なのだ。

それから、やたら行政のことを気にしすぎるのも
どうかしている。
別に命をとられるわけでもない。

お金をくれるの行政ではない。

いつまでに回答しろと言われても
無理なものは無理。

社労士が行政との間に入って、社長に金払わせて
一著上がり、それもひどい相談員だ。
そんなやつが、社労士の資格がありますは
私に言わせたらチンチャラおかしい。

昔、師匠に言われたことがある。
金をくれるのは客だ。
だから、行政など関係ない。

労働基準法を守ることも必要だが、
現実に守れる法律なのかと。

その時々で矛盾した薫陶を受けた。
その当時、若かった私には、
なんて反骨精神旺盛で、ひどい先生だと思ったが、
今はなんとなく言いたかったことが解るような気がする。

まだ、師匠には到底かなわないがね。