兵庫労働局に全国初の民間人所長 元携帯会社女性幹部 【4/2 朝日新聞】
厚生労働省兵庫労働局(神戸市)は、全国初の民間出身の公共職業安定所(ハローワーク)所長として、元携帯電話会社幹部の大西貴子氏(54)を1日付で採用する。同労働局は、04年に裏金をめぐる公金詐欺と贈収賄事件が発覚したことから、昨年秋「公務員組織の旧弊を改めたい」と初の民間公募を発表。全国から94人(男性92人、女性2人)が応募した。
大西氏は香川県出身で大阪府在住。旧日本電電公社や旧日本テレコムなどを経てボーダフォンに入り、四国支社長や中四国営業部長を歴任し、昨年10月に退職した。2カ月程度の研修の後、明石公共職業安定所(兵庫県明石市)の所長に就く予定。同労働局は「新しい風を巻き起こしてくれると期待している」としている。
現在、兵庫労働局のほか、青森、京都、広島の3労働局でも、組織運営の刷新などを目的に、公共職業安定所長の民間公募を実施している。