06年の完全失業率4.1%、4年連続で低下 【1/31 日経新聞】
総務省が30日発表した昨年12月の完全失業率(季節調整値)は4.1%で前月比0.1ポイント上回った。男女とも完全失業率が前月比0.1ポイント悪化した。ただ2006年平均の完全失業率は4.1%と4年連続で低下。厚生労働省が同日発表した06年平均の有効求人倍率(原数値)も1.06倍と前年を0.11ポイント上回り、14年ぶりに1倍台を回復した。両省とも「雇用情勢は改善を続けている」との判断を維持した。
完全失業率は15歳以上の働く意思がある「労働力人口」の中での完全失業者の比率。昨年12月の男女別の完全失業率(季節調整値)は男性は4.3%、女性は3.8%。女性で自己都合の完全失業者が3カ月ぶりに前年同月を上回るなど「より良い職を求める積極的な失業が増えている」(総務省)。
06年平均では景気回復で多くの企業が積極雇用に転じ、雇用者数は5472万人と前年比79万人増加、1953年の調査開始以来、過去最高だった。なかでも非農林業の従業員数1―29人の小企業の雇用者数が4年ぶりに増加するなど、景気回復のすそ野が広がってきた。