2007年 5月の記事一覧

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07年05月31日 00時11分05秒
Posted by: mrousei

 日本IBMが会社分割を行い、ハードディスク駆動装置(HDD)部門の社員を日立製作所に売却する新会社に同意なしに転籍させたのは無効として、元社員らが地位確認などを求めた訴訟で、横浜地裁(吉田健司裁判長)は29日、原告側の請求を棄却した。原告側は控訴する方針。

 吉田裁判長は判決理由で、「日本IBM側は(転籍に先立ち、元社員側に)必要な説明を行っている。転籍は違法とはいえない」などと述べた。

 判決によると、IBMグループと日立製作所は2002年、HDD事業に特化する新会社を共同で設立。日本IBMは同年12月にHDD部門を会社分割し新会社に社員を転籍させ、その直後に新会社を日立側に売却した。
07年05月28日 13時47分45秒
Posted by: mrousei

 解雇や給料未払いなど職場の争いごとを素早く解決するための「労働審判制度」。昨年4月のスタートから1年間に全国の地裁に申し立てられた件数は1163件だったことが最高裁のまとめでわかった。手続きが終わった919件をみると、申し立てから終了までの平均日数は74.2日。8割以上が「解決」しており、順調な滑り出しと言えそうだ。

 最高裁から審判員に任命された労使の専門家2人と、裁判官1人でつくる審判委員会が、トラブルが起きた会社と個人の双方の話を聴いて原則3回以内の期日で決着を図る仕組み。調停が成立しなかった場合は「解決案」として委員会が審判を示し、確定すれば裁判の和解と同じ効力を持つ。異議があれば訴訟に移る。訴訟よりも手軽に利用できる。

 最高裁によると、申立件数が最も多かったのは東京地裁で345件。大阪102件、横浜95件、名古屋71件と続く。最も少ないのは松江の1件で、秋田と福井が2件だった。

 終了した919件のうち、半数近い454件が地位確認、247件が賃金など、71件が退職金をめぐる争いだった。

 7割にあたる644件で調停が成立し、162件で解決案を示す審判が出た。審判の内容に異議があって正式な訴訟に進んだケースなどを除くと、全体の8割以上が「解決」したことになる。

 申し立てから終了までの時間をみると、7割にあたる655件が3カ月以内で済んでいた。ほとんどが3回以内の期日で収まった。
07年05月25日 15時01分59秒
Posted by: mrousei

 正社員との格差が指摘されているパートの待遇改善を目指す改正パート労働法が25日、参院本会議で与党の賛成多数で可決、成立した。

 同法は、正社員とパートで均衡がとれた待遇の確保を事業主の責務として明記。仕事内容や転勤が正社員並みで、雇用期間の定めがないパートについては正社員との差別が禁止される。

 また、24日の参院厚生労働委員会では、同法の適用対象外であるフルタイムパートについても「法律の趣旨が考慮されるべきことを広く周知し、都道府県労働局において相談に適切に対応する」など、8項目の付帯決議が全会一致で採択されている。
07年05月15日 21時41分06秒
Posted by: mrousei

 病院で働く研修医や非常勤医の時間外労働は月平均73時間にのぼり、「過労死ライン」とされる月80時間を超す医師も4割以上いる――。病院勤務医の労働実態について、日本医療労働組合連合会がこんな調査結果をまとめた。

 昨年11月〜今年3月、アンケート形式で前月の勤務について聞いた。回答したのは33都道府県の約180病院に勤める常勤医1124人(推定平均年齢42歳)、研修医130人(同27歳)、非常勤医91人(同32歳)。

 時間外労働は、常勤医の月平均60.4時間に対し、研修医73.3時間、非常勤医73.2時間。月80時間を超す時間外労働も研修医の40.5%、非常勤医の48.5%にみられた。

 一方、研修医で時間外手当を請求しているのは16.2%に過ぎなかった。「宿直は月4回以上」「当直明け後も勤務」とした研修医も、それぞれ7割を超えた。

 04年に始まった臨床研修制度では、新卒医師が自分で研修先を決められるようになり、研修に専念するため一定額の収入を保証、アルバイト診療を禁じるなど、待遇改善が期待されている。

 医労連は「新研修制度になっても、過酷な勤務は変わっていない」としている。
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