『キャッチ ザ ラストトレイン（最終電車）』 Not “Take The A'train
投稿日：2009年12月11日金曜日 13時44分29秒
投稿者:社会保険労務士・税理士 溝江 諭 ＫＳＣ会計事務所 カテゴリー: General
札幌市豊平区の 社会保険労務士・税理士 溝江諭（みぞえさとし） です。
約2週間前、「ぎっくり腰」をやっちゃいました。そう、欧米で言われている「魔女の一撃」。
車に乗ろうとしたその瞬間。「ギクッ！」。「あれれ、腰を曲げれないぞー、車に乗れないぞー。」、腰を伸ばそうとすると再び「ギクッ！」「痛たっ！」
十数年ぶりでの一撃です。当時は毎晩遅くまで働き、その後、すすきのに出かけては夜明け近くまでお酒を飲むということがよくありました。ましてや運動などまったくせず、お腹の周りにはしっかりと脂肪が蓄えられ、いつ腰痛に見舞われてもおかしくない状態での一撃。歩くのさえ困難な状況に陥りました。
その後は、筋肉強化策としてゴルフをやり始め、深酒も避けるようにしてきましたが、まさかここで再び「魔女の一撃」を食らうことになろうとは・・・・。それも寝返りを打つのに数分かかるほど重症のぎっくり腰。椅子から立ち上がり、歩き出すまでに、数十秒かかることもありました。近くの外科でもらった湿布と痛み止めのお陰で、痛みはここ数日だいぶ収まってきましたが、それでも夕方になるとチクチクと痛み出すという始末です。
先日（12月7日）、お客様のお宅で、祝宴が開かれました。最近結婚されたお二方の婚礼祝いをメイン目的とし、さらには内輪の忘年会も兼ねた宴です。参加者は全部で11名。鳥肉などカラっと揚がった揚げ物数種類、ミンチ肉の大根のはさみ焼きなどの焼き物、いかの胴体に野菜などを詰め込んだ酢イカ、あんこうの肝つきの豪華お刺身、初め寄せ鍋のち韓国風チゲ、新鮮な魚の生ちらし寿司など、テーブルに収まりきらないほどたくさんの料理が用意されていました。飲み物としては、車の運転者や下戸の方用に一見シャンペン風「スパークリンググレープジュース」（注１）、今年新発売で好評のゼロアルコールビール（想像上の動物がトレードマークになっているメーカー製）、発砲酒や第３のビールではない本物のビール（これも同じメーカー製）、果実酒、越後の蔵元の大吟醸とこれまたたくさんの種類と量が並びます。
主催者の簡単な挨拶の後、新郎新婦の控えめなご挨拶、そして乾杯といよいよ祝宴に突入です。おいしい料理とお酒はなぜこうも人々を幸せな気持ちにさせるのでしょうか。あちらこちらで、繰り広げられる多様な話題、その度に爆笑の渦が巻き起こります。弥（い）やが上にも宴は盛り上がり、参加者一人ひとりがみなこのひと時を心から楽しんでいます。宴の途中には、主催者の一人Hitちゃんが丹精込めて作り上げた特製ケーキを使っての「ケーキカット」の儀式も用意されていました。さらには、お花屋のYｏちゃんが選んでくれた素敵で珍しい切り花、黒い「カラーズ」がみんなから新郎新婦へ贈呈されました。
時計を見ると、あっという間に4時間が経過。最後はおいしいスイーツを堪能した後、皆で乾杯し、散会です。いやー、本当に楽しい宴でした。おいしい料理とスイーツを用意してくれた主催者の方、集まって頂いた皆様へ心から感謝です。
地下鉄で帰る私は、最寄りの地下鉄の駅まで新郎新婦の自動車で送ってもらうことになりました。車の運転はお酒を飲んでいないご主人です。時刻は夜中の11時45分を過ぎています。最終電車がその駅を通過するのはたしか0時数分のはずですが、正確な時刻はわかりません。
車が「駅入り口」の近くに到着、彼らへのお礼もそこそこに急いで下車。時計は既に0時4分を回っています。
最終電車に間に合うかどうか・・・・？
とにかく駅へ続く階段を目指し、まっしぐら。
駆け下りはじめたとき、はるか下方の駅構内から男声のアナウンスが聞こえてきました。
「ただいま入っている電車は最終電車です。」
一瞬、乗りそこなった自分の姿が頭をかすめます。
それでも全速力で駆け下り、改札の横を通り抜け、数十メートル先の切符売り場を目指します。
すると、20ｍほど先、切符売り場前の駅員さんが「切符は買わなくていいから改札を通って」と左手を平泳ぎのように大きく振って、身振りで知らせてくれます。
それを見た私は、すぐさまUターン。またまた全速力、改札口を目指します。改札を跳ねるようにして通り抜けると、その左側に位置する下りエレベーターに飛び乗ります。
ここでも決して速度を緩るめることなく、全速力で駆け下ります。
下りきると幸いにも目の前が車輌の扉！
そのまま車内へダイビング！
勢い余ってあわや向こう側の扉に激突しそうになりましたが、その瞬間にブザー音とともに扉が閉まりました。
間一髪、セーフ！！
ホッとして、近くの椅子へドカッ。
数秒後、「やれやれ」と周りを見渡すと・・・
あきれたような白い視線がいくつも私に向けられていました。
これほどハラハラドキドキしながら電車に乗ったのははじめて。「キャッチ ザ ラストトレイン（最終電車）」はなんとか無事に成功です。
ジャズのスタンダードに「テーク ザ Ａトレイン（Take the A’train Ａ列車で行こう）」（注２）という曲があります。Ａ列車とは、ニューヨークの地下鉄「8番街線」のことで、「ハーレムへ行くにはＡ列車に乗ろう」という意味の歌詞がついています。有名な「デュークエリントン楽団」のテーマ曲となっており、軽やかでリズミカルな名曲ですが、今回の「キャッチ ザ ラストトレイン（最終電車）」はそれとは似ても似つかぬ、あわただしい「ドタバタ」劇でした。
翌朝、冷静になって昨日の行動を思い起こしてみました。かなり酔っ払っていたあの状況で、よくもまあ転ぶこともなく、あれだけアクロバティックで華麗な動きができたものだと改めて我ながら感心しました。最終電車のアナウンスが聞こえてから、わずか十数秒。その間にあの一連の行動を成し遂げた訳ですから。そうそう、気が付けば、「魔女の一撃」はうそのように消えていました。
（後日談）
私を駅まで送ってくれたお二人は、間に合うかどうか心配になって、若奥様が私の後をすぐさま追いかけ、見守ってくれていたそうです。彼女からのメールにはこう書いてありました。
『先生が車を降りてすぐに私がダッシュで追いかけました。ちょうど、改札にたどり着いたところで先生の姿を発見。改札を抜けて軽やかに階段を駆け下りる先生を、上から見ていました。
「先生乗れなかったら家まで送るから～！」と、声をかけるつもりでしたが、今話しかけちゃいけない、という緊迫したムード。乗れるか！？乗れないか！？と、ハラハラしながら見守っていました。
まもなく地下鉄は発車。しばらくして駅員さんがエスカレーターで上ってきました。「今の方は乗れましたか！！？」と聞くと、大丈夫ですとのこと。
安心して帰路につきました。
腰、お大事にしてくださいね～。でもあれだけ走れたら大丈夫！ 刑事もののドラマのワンシーンのようでした。
私たちは、笑いすぎで腹筋が筋肉痛です。 』
（著者注：ちなみに、この笑いは「爆笑連続」の楽しかった宴会からずーっと続いていたもののようです。念のため・・・。私の後姿がチャーリー・チャップリンやバスター・キートンの無声映画によく出てくる「ドタバタ劇」を連想させた訳ではないはずです！？）
（注1）一見シャンペン風おいしい「スパークリンググレープジュース」（白、赤とも1本893円）は以下のお店で入手できます。年末限定品です。
安心野菜専門店「アンの店」
（注２）「A列車で行こう Take the A’train 」を動画で（YouTube）
デュークエリントン・トリオ
デイヴ・ブルーベック・カルテット
オスカー･ピーターソン･トリオ
フレディ・ハバート(tp)
ケニー･バレル(g)とヘリテージ･オーケストラ
アニタ・オディ（女性ボーカル）
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税理士・社会保険労務士・行政書士 溝江 諭 ＫＳＣ会計事務所
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札幌学院大学 客員教授 学 部 で 税務会計論担当
大学院で 税務会計論演習担当
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約2週間前、「ぎっくり腰」をやっちゃいました。そう、欧米で言われている「魔女の一撃」。
車に乗ろうとしたその瞬間。「ギクッ！」。「あれれ、腰を曲げれないぞー、車に乗れないぞー。」、腰を伸ばそうとすると再び「ギクッ！」「痛たっ！」
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その後は、筋肉強化策としてゴルフをやり始め、深酒も避けるようにしてきましたが、まさかここで再び「魔女の一撃」を食らうことになろうとは・・・・。それも寝返りを打つのに数分かかるほど重症のぎっくり腰。椅子から立ち上がり、歩き出すまでに、数十秒かかることもありました。近くの外科でもらった湿布と痛み止めのお陰で、痛みはここ数日だいぶ収まってきましたが、それでも夕方になるとチクチクと痛み出すという始末です。
先日（12月7日）、お客様のお宅で、祝宴が開かれました。最近結婚されたお二方の婚礼祝いをメイン目的とし、さらには内輪の忘年会も兼ねた宴です。参加者は全部で11名。鳥肉などカラっと揚がった揚げ物数種類、ミンチ肉の大根のはさみ焼きなどの焼き物、いかの胴体に野菜などを詰め込んだ酢イカ、あんこうの肝つきの豪華お刺身、初め寄せ鍋のち韓国風チゲ、新鮮な魚の生ちらし寿司など、テーブルに収まりきらないほどたくさんの料理が用意されていました。飲み物としては、車の運転者や下戸の方用に一見シャンペン風「スパークリンググレープジュース」（注１）、今年新発売で好評のゼロアルコールビール（想像上の動物がトレードマークになっているメーカー製）、発砲酒や第３のビールではない本物のビール（これも同じメーカー製）、果実酒、越後の蔵元の大吟醸とこれまたたくさんの種類と量が並びます。
主催者の簡単な挨拶の後、新郎新婦の控えめなご挨拶、そして乾杯といよいよ祝宴に突入です。おいしい料理とお酒はなぜこうも人々を幸せな気持ちにさせるのでしょうか。あちらこちらで、繰り広げられる多様な話題、その度に爆笑の渦が巻き起こります。弥（い）やが上にも宴は盛り上がり、参加者一人ひとりがみなこのひと時を心から楽しんでいます。宴の途中には、主催者の一人Hitちゃんが丹精込めて作り上げた特製ケーキを使っての「ケーキカット」の儀式も用意されていました。さらには、お花屋のYｏちゃんが選んでくれた素敵で珍しい切り花、黒い「カラーズ」がみんなから新郎新婦へ贈呈されました。
時計を見ると、あっという間に4時間が経過。最後はおいしいスイーツを堪能した後、皆で乾杯し、散会です。いやー、本当に楽しい宴でした。おいしい料理とスイーツを用意してくれた主催者の方、集まって頂いた皆様へ心から感謝です。
地下鉄で帰る私は、最寄りの地下鉄の駅まで新郎新婦の自動車で送ってもらうことになりました。車の運転はお酒を飲んでいないご主人です。時刻は夜中の11時45分を過ぎています。最終電車がその駅を通過するのはたしか0時数分のはずですが、正確な時刻はわかりません。
車が「駅入り口」の近くに到着、彼らへのお礼もそこそこに急いで下車。時計は既に0時4分を回っています。
最終電車に間に合うかどうか・・・・？
とにかく駅へ続く階段を目指し、まっしぐら。
駆け下りはじめたとき、はるか下方の駅構内から男声のアナウンスが聞こえてきました。
「ただいま入っている電車は最終電車です。」
一瞬、乗りそこなった自分の姿が頭をかすめます。
それでも全速力で駆け下り、改札の横を通り抜け、数十メートル先の切符売り場を目指します。
すると、20ｍほど先、切符売り場前の駅員さんが「切符は買わなくていいから改札を通って」と左手を平泳ぎのように大きく振って、身振りで知らせてくれます。
それを見た私は、すぐさまUターン。またまた全速力、改札口を目指します。改札を跳ねるようにして通り抜けると、その左側に位置する下りエレベーターに飛び乗ります。
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翌朝、冷静になって昨日の行動を思い起こしてみました。かなり酔っ払っていたあの状況で、よくもまあ転ぶこともなく、あれだけアクロバティックで華麗な動きができたものだと改めて我ながら感心しました。最終電車のアナウンスが聞こえてから、わずか十数秒。その間にあの一連の行動を成し遂げた訳ですから。そうそう、気が付けば、「魔女の一撃」はうそのように消えていました。
（後日談）
私を駅まで送ってくれたお二人は、間に合うかどうか心配になって、若奥様が私の後をすぐさま追いかけ、見守ってくれていたそうです。彼女からのメールにはこう書いてありました。
『先生が車を降りてすぐに私がダッシュで追いかけました。ちょうど、改札にたどり着いたところで先生の姿を発見。改札を抜けて軽やかに階段を駆け下りる先生を、上から見ていました。
「先生乗れなかったら家まで送るから～！」と、声をかけるつもりでしたが、今話しかけちゃいけない、という緊迫したムード。乗れるか！？乗れないか！？と、ハラハラしながら見守っていました。
まもなく地下鉄は発車。しばらくして駅員さんがエスカレーターで上ってきました。「今の方は乗れましたか！！？」と聞くと、大丈夫ですとのこと。
安心して帰路につきました。
腰、お大事にしてくださいね～。でもあれだけ走れたら大丈夫！ 刑事もののドラマのワンシーンのようでした。
私たちは、笑いすぎで腹筋が筋肉痛です。 』
（著者注：ちなみに、この笑いは「爆笑連続」の楽しかった宴会からずーっと続いていたもののようです。念のため・・・。私の後姿がチャーリー・チャップリンやバスター・キートンの無声映画によく出てくる「ドタバタ劇」を連想させた訳ではないはずです！？）
（注1）一見シャンペン風おいしい「スパークリンググレープジュース」（白、赤とも1本893円）は以下のお店で入手できます。年末限定品です。
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