2013年 9月の記事一覧

«Prev1Next»
13年09月25日 23時23分30秒
Posted by: kitakyushu
部長や課長という「肩書」ではなく、
「キャリア」や「能力」で評価される社会、

プロフェッショナルとして、
誇りをもって生きられる社会を目指して、

成長分野における新しい職業能力を評価する
「キャリア段位制度」が創設されました。

介護業界においても、知る能力と出来る能力を
客観的な物差しを作って評価して、

介護プロフェッショナルを認定する
『介護キャリア段位制度』が動き始めました。

段位は、基本的な知識や技術を身に付けたレベル1から、

技量や指導力に応じて、
最上位のレベル7まで設定されています。

介護職員初任者研修修了者などがエントリーした段階で、
レベル1に属することとなり、
ここからレベル2を目指すことになります。

レベル2では「ある程度の仕事ができるレベル」、

レベル3では「指示などがなくても一人前の仕事ができる」と
求められる段階が上がっていきます。

評価は「わかる(知識)」と
「できる(実施スキル)」の両面が揃って、
評価を行う仕組みになっています。

「わかる(知識)」の部分は、
取得している介護福祉士などの資格でランク付けされ、

「できる(実施スキル)」は、
働いている現場の中で評価基準にしたがって評価し、

両者が一致した時に、
そのレベルの段位が認定されます。

キャリア段位制度では、
事業所側も介護職側も同じ基準で一定の実力を推し量ることが可能となり、

段位が上がれば、
それだけ必要とされる存在として、認められ易くなります。

どの業界でも必要とされる人は、
報酬増や再就職に有利に繋がります。

他の分野から転職される
初心者の方にとっても、

一つの指標として半年、1年と頑張った先に、
目指すべき目標があるのは、
心強い第一歩になるのではと思います。
13年09月01日 21時08分26秒
Posted by: kitakyushu
公益財団法人「介護労働安定センター」は16日、

2012年度の介護労働実態調査の結果を
発表しました。

それによると、介護職員の離職率が17%と、
前年比0.9%増だったとの事です。

調査結果によると、

労働条件の不満第1位は「仕事内容のわりに賃金が低い(43%)」、

第2位は「人手不足(42%)」、

第3位は「有給休暇が取りにくい(36%)」でした。

他業種よりも給与水準が低い中、
施設間での待遇面での差が、人財定着のカギとなると言えそうです。

いっぽう同調査では、
「仕事を選んだ理由」について、

「働き甲斐のある仕事だから」が54.9%と1位になって居ます。

職員の「やりがい」「働き甲斐」に応えられる労働環境の構築が、
職員の定着につながる重要なポイントと言えそうです。

ただ、「現在の介護報酬では
人財の確保・定着のために十分な賃金を支払えない」

とする施設も46.4%あり、
介護保険を財源とせざるを得ない、施設経営の難しさが浮き彫りになっています。

 厚生労働省・中央最低賃金審議会は、
今年度の最低賃金の引上げ額の目安10~19円(全国平均14円)とすることを
決定しました。

これに関連し厚生労働省は、
最低賃金引上げの影響を受ける中小・零細企業への支援策として、

社員の給料を引き上げた企業に対し、
設備投資などに使える助成金を、

最大100万円支給する制度を創設する方針を示しています。

最低時間給を40円以上引き上げることなどが条件で、
来年度予算の概算要求に盛り込む予定です。

 実は、介護事業は成長分野に指定されており、
他の業界に比べ、手厚い助成金が用意されています。

また、人材育成に熱心な事業所の定着率は、
そうでない事業所に比べ、高い数値を示しています。

この助成金を活用して介護職員の待遇を改善すると共に、

教育訓練関連の助成金を活用して、
計画的な人材育成を図り、

介護職員の「やりがい」「働き甲斐」に応えられる事業所作りをする事が、
今、求められています。
«Prev1Next»