2011年12月26日、中小企業の従業員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は今年度9.5%だった都道府県別に決める保険料率が2012年度に平均で10.0%になるとの試算を発表しました。高齢者医療への拠出金が増え続けているため、保険料率の引き上げは3年連続となり、2ケタになるのは初めてとなります。

 標準報酬月額が28万円の加入者の場合、月々の保険料負担(事業主と従業員負担分合計)は今年度より1,560円増額となる31,197円となります。全国健康保険協会は2012年度の保険料率が10%を超えるとみていましたが、経費節減などで10%ちょうどになる見込みです。

 全国健康保険協会は2012年1月にも都道府県別の保険料率を決定し、厚生労働相に認可申請するとのことです。これ以上の保険料率の引き上げは加入者の理解を得られないと見込み、国に国庫補助率の引き上げ等を求めていく方針です。