先日、品川ハローワーク六本木庁舎を出たところで突然声をかけられました。
「すみません、雇用調査をしているテレビ局の者ですが。あなたは学生さんですか?現在就職活動中ですか?」
・・・この歳で大学生ですと言い張るにはさすがに無理があります。笑顔で、違いますとお答えしました。この日は品川ハローワーク六本木庁舎にて学生向け就職説明会が開かれており、どうやらその中の一人と間違われてインタビューをされたようでした。

最近はメディアでも雇用情勢が頻繁に取り上げられていますよね。
雇用情勢の厳しさが叫ばれる今日ですが、厚生労働省が発表した最新のデータによると、9月の有効求人倍率は0.55倍で前月より0.11ポイント上昇。新規求人倍率は0.91倍で前月より0.33ポイント上昇しています。
さて、よく耳にするこの「求人倍率」とは一体何でしょうか?

「求人倍率」とは、求職者1人に対し何件の求人件数があるかという値を示したものです。
「新規求人倍率」とは、その月にハローワークへ寄せられた求人件数を同じくその月にハローワークへ新規登録した求職者数で割った値のことです。
「有効求人倍率」とは、前月から引き続く有効な求人件数と新規求人件数を合わせたものを、全月から引き続く有効な求職者数と新規求職者数を合わせた数で割った値のことです。

つまり、「有効求人倍率0.55倍」とは、求職者2人につき1件の求人しかない状況を示しています。データだけ見ると有効求人倍率は微増しており雇用情勢は持ち直しの動きにあるとも一見思えますが、求人が2人につき1件と聞くと依然としてやはり厳しい状況にあるなぁと感じます。
この先も情報を随時アップしていきます。今後の動向に引き続き注目が必要です!